鳥の病気<腹部黄色腫(キサントーマ)>
おもに腹部に多く見られ、
腹壁の皮膚が膨らみ黄色くなったものです。
原因は様々で、肥満、甲状腺腫、慢性肝不全、メスの持続発情に伴う高脂血症が続くことにより発生します。
過発情になると女性ホルモン(エストロジェン)過剰から高脂血症になり、加えて抱卵班(抱卵期になると腹部の皮膚が分厚くなる)や腹部ヘルニアで皮膚が進展してしまうことが関連するのではないかと考えられています。
発情がおさまると黄色腫も消えてしまうことも多いです。
原疾患を治療することが大切で、治療と同時に多くの症例では、高脂血症を改善するための投薬や食事療法が必要とされます。
また、内科的な治療による効果がなかった場合には、外科的に摘出する場合があります。